Complete text -- "桜・狩人観劇ツアーその4 (MY楽)"

27 April

桜・狩人観劇ツアーその4 (MY楽)

ほとんど寝ずに、いつもの時間(5時半)に目が覚めちゃった・・・。悪夢の一日が去ったため、昨日よりは体調も回復(寝不足は致し方ないけど)、今日は貧血で気分悪くなったりはしないだろう。

とりあえず、朝ご飯食べて8時過ぎにホテルをチェックアウト。宝塚大橋を渡っていたら、ちょうど掃除中の音楽学校の生徒さんが、「おはようございます!!」と元気に挨拶してくれた。(彼女たちは、橋の上行く人々すべてに挨拶しているのだろうか?それとも、私から死角になっていたところに、先輩や先生がいたのだろうか?謎である。)

とりあえず荷物を駅のコインロッカーに預け、(まだ朝早いので大劇場は開いてない)暇つぶしを兼ねて、入り待ちしていると、見知らぬ女性に声をかけられた。
「誰を待ってらっしゃるんですか?」と。
「特には・・・(だって暇つぶしだから)」と答えると、
「九時半頃、水さんが来られると思うので、このビデオカメラで撮影してください!!」と懇願された。
そんなぁ・・・。見ず知らずの、しかもデジカメはともかくビデオカメラはさわったことさえない私に、なんてことを頼むんだこの人!そんな、責任重大なこと、私に頼まないでくれーっ。ボケボケ画像になっても知らないぞ!(わたしのうろたえぶりはかなり激しかったのか、たまたま隣に立っていた別の女性に同情されてしまった。)ひたすら固辞し続け、なんとかコトを回避するのに成功!
それにしても、私がビデオカメラ持ち逃げするなんてことはひとかけらも考えてないのかね?「宝塚好きな人=すべて善人」なんて思っちゃだめだよ・・・と心の中で突っ込んでみる。

朝早いうちから、待っていたため、この日の入り待ちは大収穫。とうこさんをはじめ、あすか、ちえ、しぃちゃん、とよこちゃん、しみこ、あかし、じゅんこさん、みえこ先生・・・と星組公演出演者の有名どころをほぼお見かけすることが出来ました。(ちえちゃんの会服の鮮やかな色彩が目に突き刺さった。あの色、私は着られない・・・。あと20年くらい若返らないと。)もちろん、(ビデオ撮りは拒否しましたが)水さん以下、数人の雪組生と、ついでに、谷先生、齋藤先生(二日連続)もお見かけいたしました!

そうこうするうち、大劇場が開門したので、中へ。出かけるとき、娘に「お土産は?」と聞いたら、「ヘイズコードのポスター!とこれからの公演のちらし」というリクエスト。というわけで、(前日HPにアップされたという情報をもとに)「あさきゆめみしII」のちらしを求めて徘徊。インフォメーション・センターにだけ置かれていたよ。難関のヘイズのポスター、「売り切れているはずなのに、どうせいっちゅうねん!!」と内心思いつつ、キャトル内を物色していると、ありました!パスカードサイズに超縮小されたDCのポスターが(笑

この日は2階S席での観劇。MY楽でもあるので劇場のオペラグラスをレンタルして、ひたすらとうこさんを見続けようと思い立つ(なんか、相当壊れてますねワタシ)。でも、借りてきて思い出しました・・・自分が双眼鏡(というか両目で覗くもの?)苦手なこと。顕微鏡もなかなか両目で見られなくて、散々職場で苦労しているのにね(蛍光顕微鏡との相性は最悪です。)なかなか、右の視野と左の視野を合体させることが出来ないんですよ・・・。で、結局利き目(私の場合、左目)だけで見てしまうという。そのうえ、眼鏡っ子なんで、眼鏡かけてみたり、外してみたり・・・。公演前、かなり挙動不審だった私です。(劇場のオペラは、接目レンズのまわりにラバーが貼ってあって、眼鏡のレンズに傷が付きにくい構造になってました。 顕微鏡にもこんなのほしい・・・と、つい職業病が・・・)

さて、2階席で良かったことは、斜め上から舞台を見下ろす形になるので、1階席よりも舞台奧がよく見えたことでした。具体的には・・・
「さくら」の引き抜き衣装の衣装替えを観察できたこと(同じことを、前日のトークライヴで遥さんもおっしゃっていました。ほんと、あっという間に着替えてすぐ出番。スリリングだなぁ。)
「花折り」出演者の所作が観察しやすく、話がわかりやすかった(単に回数見てるうちにわかってきただけかもしれませんが。)
「シークレット・ハンター」の桟橋の場面。照明で、舞台床が海になっているのがわかります。本当に海の中に桟橋がつき出ている感じで、とてもきれいだった!
同じく「シークレット・ハンター」のカーニバルの、とうこ・ダグが、男爵の手下’sと戦う場面。1階席だと、舞台後方に行ってしまうと(とうこさんが小柄だというのを差し引いても)、その他出演者の人垣に紛れて奥の方で何やっているのか、いまいち見えにくかったんですが、2階席だとバッチリ見えました!楯と剣振り回して、かなり激しく戦ってたんですね・・・とうこさんたち。
要塞場面での高低差を使った演出。上から見るとまた新たな発見がありました。出演者は右に左に走らされて大変そうですが・・・。(特にしぃちゃんととうこさん)
フィナーレのロケットとエル・クンバンチェロのformation change。立ったり座ったりの高低差や四角・三角(?)の並びの変化は、やはり斜め上からの方がよくわかりました。

舞台が遠くて顔が見えにくいのはオペラでカバーするってことで。

まずは「さくら」。このショー好きなんだけど、サブタイトルは絶対間違ってると思う!だって「妖しく」ないんだもん。このショーから受ける感じは、「可笑しい」「楽しい」「華やか」。テーマ曲もやたら元気がいいし。あんまり「幽玄」て感じは・・・ないな(ゼロではないんだけどね。)「美しい」ことに関して、否定する気はさらさらありませんが。とうこちゃんが「妖しく」見えたのは、「バビロン」、「ドルチェ・ヴィータ」、「花・恋」なんかの系統かな。
チョン・パで幕が開いた後、せり上がりから、せり下がりまでひたすらとうこさんをガン見。オペラでは人一人分しか焦点合わないみたいなので、墨染め桜のとう・あす連れ舞いはオペラなしで・・・。ここの場面のカゲソロの調子がやや不調で、微妙に音程が下にずれてました(涙。せっかくの連れ舞いなんで、「もっと色っぽく艶っぽくやってくれー」と思うのは私だけかしら・・・。このあとの総踊りでもとうこさんを追ってオペラをあげ続け・・・(こわれ中につき、以下略)。
「節句人形」お内裏君の暴走に困惑するあすか・お雛様をオペラで観察してみる。「押し入れにしまわれちゃうのは悲しいけど、ちょっと待って。あなた、それは、いくらなんでもやり過ぎよ!えっ、おまえたちまで、本当にやる気なの?!えぇーっ」みたいな・・・。それにしても、どうしてとうこさんだけ、動きがお人形さんぽくカクカクしていて可愛いのでしょうか?(カラクリ人形を連想してしまった。)そして、3回目の観劇にしてはじめて、みなみ@フランス人形にLock onすることができました(だって、凄い勢いで通り過ぎていくからさぁ・・・)。最後にちゃっかりひな壇の一員になっているんですね。
「竹灯籠」頭の上のぼんぼりが幻想的で、竹も光って、たぶん、この演目で一番「妖しい」に歩み寄っている(?)場面。でも、やや話が分かりにくいんだよな。オペラでじっくり観察したら、最後に出てくるときとうこ・落人の髪が乱れている(色じけの本数増加)しているような気がしたのですが(私の錯覚ですか?)。
最後の「さくら」。桜の木の陰から出てくるとうこさんの桜の精は、妖艶で美しいです!!この場面をみると「ガラスの仮面」の紅天女を連想するのですが(あれは、梅の木の精だけど)。ただ、だんだん人数口が多くなってくると「妖しく」なくなってくるんだよね・・・。「華やかで、綺麗」なんだけどね・・・。
「妖しい」っていうのは、たぶん、人間が人外の魔物の類に対して抱く感情なので・・・(具体的な例をあげると「ドリーム・キングダム」の薔薇収集家とRossoみたいな対立軸)。このショーの演出効果に欠けているのはその辺じゃないのかなぁと思います。(・・・と、結局「妖しい」にこだわってしまった。)

「シークレット・ハンター」ちょっと細かいこと(しかもストーリーとは全く関係ない)が気になりまして・・・。オペラ片手にマニアックなチェックをしてしまいました。
1.とうこ@ダグは、歌通り配線コードをcutしているのか?ナイフさばきが素早すぎて(!)、確認不能。でも、赤・青・黄色・金色(笑)のコードは存在している模様。
2.最初は配電盤だったのが、いつ電話機に変わるのか?あの場所は、四角くくりぬかれていて、暗転時、必要に応じて配電盤、電話機、ただのカベ板に差し替えられていた。
3.号外の写真。確かにあすか@ジェニファーの顔が印刷してある。でも、ちえ@セルジオの新聞についてはよくわかんない。
4.あすか@ジェニファーの生着替え進行状況(2Fだから少しはわかるかと思ったけど)。赤→赤ドレスなので、胴体部分については不明。頭は、着物の時はまだティアラついてるけど、水着のときは、花さしてあるね。
・・・で、前日のトークライヴを思い出し、あかし@謎の神父の立ち回りとか、あすか@ジェニファーの引っ張られ具合とかもチェックして。
一番目当ての、主題歌”Eres mi amor”に、聞き惚れ、エル・クンバンチェロでは、例の「じっくり髪の毛なでつける振り」をガン見して(前日とは異なり、とうこさんの色気にくらくらしてました)。

お名残惜しかったのですが、これ以上ムラに滞在すると家に帰りたくなくなりそうだったので、終演後は即座に電車乗って家までかえりました。

最後にひとつだけ・・・。大劇場出口でみかけたマギーそっくりのおばさまは一体何者!


20:37:30 | mutsuko | | TrackBacks
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